日本から参加する AWS re:Invent 2024 : Simplexityってなんだ? ...というタイトルで登壇しました #cmregrowth #regrowth_fuk

日本から参加する AWS re:Invent 2024 : Simplexityってなんだ? ...というタイトルで登壇しました #cmregrowth #regrowth_fuk

12/12 に行われた re:Growth 2024 福岡で登壇した資料の公開になります。特に CTO キーノートで語られた Simplexity と Evolvability について。
Clock Icon2025.01.06

みなさん、re:Invent 楽しまれましたか!(挨拶

https://event.classmethod.jp/reinvent/2024

弊社クラスメソッドでは、AWS re:Invent 2024 (以下 re:Invent)に参加した社員による振り返りイベント「 re:Growth 2024 」を各地で開催しました。


https://classmethod-fukuoka.doorkeeper.jp/events/178703

ぼく(筆者)も福岡イベントで登壇させてもらいましたので、その資料公開と、内容の簡単な解説を記載します。

資料

登壇当日から少し、文言補ったりと少し修正しています。

解説

10 分 LT ですが、2 章構成になっています。

  1. 日本から参加する re:Invent 2024
  2. Simplexity ってなんだ?

前半(1 章)で、現地に行かずに re:Invent を楽しむ方法について。
後半(2 章)で、その中でも個人的イチオシの Dr. Werner Vogels (Amazon CTO) キーノートについて、そこで語られたキーワード「Simplexity」を軸にお話しさせて頂きました。

日本から参加する re:Invent 2024

前半は基本的には「動画を見る」という参加の仕方になる、という話です。
こちらについては、むしろ↓の記事を読んで頂いた方が情報量も多いので、合わせてご参照下さい。


https://dev.classmethod.jp/articles/aws-reinvent-2024-after-reinvent-256/

また、資料中でも紹介しましたが、ライブ配信を聴講するやり方や様子も記事になっています。


https://dev.classmethod.jp/articles/re-invent-2024-keynote-subtitles-live-streaming/

各キーノートの特徴についてはこのようになってます。

p.18

Simplexity ってなんだ?

p.19

Amazon CTO である Werner Vogels 博士はこれまでのキーノートにおいて、数々の印象的なキーワードやフレーズと共に「どのように開発するか」をたっぷり話し伝えてくれます。

今年のキーワードは「Simplexity」でした。

p.22

Simplicity(シンプルさ)と Complexity(複雑さ)を組み合わせた造語で、これ自体は昔からあるものです。
博士はこのキーワードをアプリケーションのアーキテクチャにあてはめ、AWS を例に「システムをどう進化させていくか」について、Lesson という形で語られました。

p.26

その中で語られたもうひとつのキーワードが「 Evolvability(進化可能性) 」です。

これは、あるソフトウェアシステムが持つ、将来的に発生する変更に対応出来る能力(性質) を指す言葉と定義されました。単純に機能追加できる・スケールアウト可能というだけでなく、システム自体が「進化」できるだけのアーキテクチャ的な対応可能性を備えるかどうか、ということです。

個人的な解釈ですが、例えばあるシステムの利用が進むと、最初のアーキテクチャでは対応出来ないので「作り直す」という判断がされることは珍しくないと思います。ですがその場合、作り直しには時間がかかりますし、その間は現行システムは発展できないことになります。
一方で、日本語では「建て増し」などと(ややネガティブに)表現されるように、単に機能を追加していくだけでは「複雑さ(Complexity)」がどんどん増していくことになります。

如何に複雑さをおさえつつ(つまりシンプルに保ちながら)、拡大する要望にあわせてスケールし、機能を追加していくことができるか。
それが「拡張性」という言葉に収まらないため、「進化可能性」と表現されるのではないかと思いました。

個人的にもうひとつ刺さったキーワードが、この文脈で 自動化(Automation) にふれられたことです。

p.28

自動化は DevOps の原則のひとつにも数えられていますが、その文脈で言えば単なる機械化・スクリプト化することではなく、そうできるように手順の整理や要件を整理することで、「人間が判断をしなくても良い状態にすること」を意味します。
その上で、Simplexity の文脈において博士は「⾃動化することで、複雑なものを管理可能にしよう」と述べられました。

これら例として、Amazon S3 や CloudWatch など、AWS の初期からあるシステムがあげられました。
長期にわたり毎年のように新しい機能が増えていきます。これはどこかで「作り直し」があったわけではなく、少しずつ「進化」していったと。

そこから、今回の AWS re:Invent の目玉の 1 つといって過言ではない「Amazon Aurora DSQL」について、話はつながっていきます。
まるで Deep Dive かのような深さで技術的詳細が語られるそのパートも含め、今回のキーノートは非常に見応えのあるものとなっていました。まだご覧になってないという方は是非 YouTube の録画をご覧ください! 日本語字幕あります!


https://www.youtube.com/watch?v=aim5x73crbM&t=3870s

弊社の Yoshi によるレポート記事もありますので、「いきなり 2h も動画みるのはちょっと。。。」という方は、こちらも参照してみてください!


https://dev.classmethod.jp/articles/report-managing-complexity-awsreinvent-wernervogels-keynote/

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